今回、Moonstakeの1周年を記念して、創業者の手塚満氏にインタビューを行い、Moonstakeのこれまでの実績や今後の事業展開、ブロックチェーン業界について語っていただきました。

インタビュー動画リンク:https://youtu.be/mAT0q_mLulE

※モデレーターは、Moonstakeのシニアアドバイザーを務めるShogo Ishida氏が行っております。

下記、サマリーとなります。

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Ishida氏:Moonstakeの創業の経緯についてお聞かせください。

手塚氏:
私が暗号資産の領域で事業を始めてから10年目になりますので、業界内の様々なプロジェクト及び、暗号資産コミュニティの方々との交流がある中で、この横の繋がりをどのようにビジネスとして活かすことができるかという点について考えてきました。

また、近年プルーフオブステークに注目が集まり始めている中で、複数のコインを同時にステーキングすることのできるウォレット事業であれば、このトレンドをきっかけに、我々の強みである業界内の人脈と、世の中のニーズが一致できるのではないかと考え事業をスタートさせました。

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Ishida氏:Moonstakeの2020年の事業展開についてお話しいただけますか?

手塚氏:
まず、2020年に事業をスタートした当初は、今よりもさらに、ステーキング自体の認知度を上げていく必要がありました。このような啓蒙活動は、ステーキングを行うことのできる各プロジェクトでも、独自のトークンの流動性を高めていきたいというニーズとマッチしますので、我々としては、業界内で繋がりのあるプロジェクトとパートナーシップを結び、Moonstakeウォレットでステーキングを行うことで、各トークンの流動性を高めていこうという取り組みを行ってきました。また、特定のトークンにとらわれず、より多くのステーキング可能なトークンの導入を積極的に行うことで、競合他社との差別化を図っており、UI/UXの改善についても、積極的に行っています。

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Ishida氏:ステーキングバリデーターとして、2021年初月には、ステーキングボリュームにおいて、世界でベスト8位になりましたが、この結果はいかがでしょうか?

手塚氏:
もちろん、やるからにはトップを目指したいですし、この1年間アクティブに活動してきた結果がでてきているのではないかと考えてます。ただ、年末から2021年の第1クオーターにかけて業界全体で市場が高騰しているという点が後押しになっていたのは事実ですし、この部分は嬉しい誤算でした。この実績については、ユーザーの皆様にも1つ認めてもらうきっかけになったのかなと思っています。また、業界内でもMoonstake社の認知度が高まっていて、直近では、競合他社との交流も多くなり、今後連携をとっていくことを目的として議論を進めてます。

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Ishida氏:DeFi領域への参入を公言されてますが、DeFi領域においてMoonstakeはどのような展開を試みようと考えてますか?

手塚氏:
我々は、ウォレットを持っているという強みがあるので、ブロックチェーンプロダクトのみならず、様々なDeFiサービスとの連携というのは、ユーザーの皆様にとって、非常に利になることだと思っています。

外部のサービスとの接続も検討してますが、まだまだ、成熟しているサービスがある領域ではないので、我々自身でも関係プロジェクトとしてDeFiの領域に参入し、実証実験を繰り返しながら新しい領域への取り組みを全力で進めていきたいと考えています。


Ishida氏:
DeFi領域については、関連プロジェクトとして、ミューズファイナンスというプロジェクトを立ち上げ、私がファウンダーとして進めているわけですが、その側面から言っても、Moonstakeと共同でやっていくことを前提に、ステーキングのアセットを活かしていきたいと考えています。ユーザー目線でみると、ステーキング報酬を受けつつ、さらに、レンディングやDEXへのアクセスを可能にしていくことで、金融サービスへの選択肢を増やしていくという点は、非常に重要だと考えています。昨年DeFi業界の市場は、66倍に拡大していますので、極めて成長力のある分野であることは間違いないです。この市場において、Moonstakeが、2020年に培ってきた実績を強みにできるようなサービス展開を検討していきたいと考えています。

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Ishida氏:Moonstake社として、この1年や3年以降に関する業界についてどうお考えでしょうか?

手塚氏:
直近2021年は、市場が賑わっているのは理解してますが、個人的には、距離を置いてみています。大事なのは、ブロックチェーンという技術が、社会との接続をどの程度進められているかだと考えています。現状は、サプライチェーン上やガバナンスの中などで、ブロックチェーンサービスが実装されている事例はないかと思います。この部分が実現していくと、本当の意味で、実需に伴い流動性が増えていくのではないかと期待しています。また、その際には、今の投資が中心の流動性よりも更に大きな流動性が生まれるのではないかと考えています。

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Ishida氏:その展望におけるMoonstakeのポジションは?

手塚氏:
日本の暗号資産におけるウォレット事業について、現在、特定のプロダクトが浸透しているわけではありません。なかなか単体では難しい事業かと思います。ただ、Moonstakeウォレットでは、ステーキングを始めとして、DeFiサービスなどを通じてお客様の資産形成を行うことができるサービスを積極的に導入していき、今後はデジタルペイメントの領域でも様々な資産に流動性をもたすなど、よりユーザーにとって使い勝手の良いウォレットとしてシェアをとっていけたら面白いかなと考えています。

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Ishida氏:手塚さんにとって、Moonstakeのプロジェクトとは?

手塚氏:
今後どの決済サービスがシェアをとっていくか現状ではわかりませんが、究極のUI/UXを備えたウォレットというのは、必要不可欠であると考えています。日本では、決済イコールキャッシュと言う文化が根強いですが、後進国の決済インフラをみてみるとデジタルペイメントを広めていくことは、非常に価値ある試みだと思います。現状ではアジアを中心に、利便性の高いウォレットとして開発及びマーケティグを進めていますが、今後、全世界的に加速していくデジタルペイメントの領域にメスをいれていけたらいいなと思っています。

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Ishida氏:最後に、ユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。

手塚氏:
ユーザーの皆様には、Moonstakeウォレットをご愛好いただき感謝してます。

今後とも、皆様にとって扱ってもらいやすいウォレットと思っていただけるようにサービスの充実化を全身全霊で進めて参りますので、ユーザーの皆様のウォレットに関する様々なご意見やご指摘を、積極的にヒアリングし、アップデートしていくことが我々のモットーでもありますので、共に、よりよいサービスを作っていけたらと思っております。また、今後もMoonstakeの最新情報にご期待ください。

 


Moonstakeについて

Moonstakeは、アジア地域や世界規模で高まる需要に応えるため、ステーキングプール・プロトコル開発のために設立されました。Moonstakeはステーキングプールのプロトコルを開発し、パートナーや会社を通してサービスを提供していきます。Moonstakeは、アジアにおいて最大ステーキングプールネットワークになることを目標としています。

アジアを率いるエコシステムを構築していくためにEmurgo、Ontology、NEO、PundiX、Wanchain、Qurasらと、次々とメジャープロジェクトとのパートナーシップを拡大してきました。日本最大のブロックチェーンハブのBinarystar、シンガポール証券取引所上場企業のOIO Holdings Limited (SGX: OIO)と提携しています。アドバイザーには、世界的なプロジェクトのLISKや、プロジェクトの著名プレイヤーを迎えています。

昨年8月のオペレーション本格化を機にビジネスを拡大し、総ステーキング額は900億円に達しています。

https://www.moonstake.io/

 

 

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